あんスタ『怪盗VS探偵団』ストーリー感想と考察 ※ネタバレ

イベント『対決!華麗なる怪盗VS探偵団』のストーリーの感想と、気になった点を箇条書きにしました。台詞は適宜省略してます。

※ほかのストーリーのネタバレもある
※復刻で参加してます
※出演してないのに英智の話する

クライマックス』と同じく全23話もある。
先輩転校生さんたち、1年前の年末年始にこんなとんでもないストーリー読んでたんですね……。当時リアルタイムで参加したかった。

プロローグ

スタジオでレオ以外のKnightsメンバーがドリフェス【ミステリーステージ】の準備をしている。

・嵐「『王さま』は別名義でやってる仕事で表彰されちゃったとかでね、その授賞式に参加してる」
レオが『スタフェス』のときに言ってた「近々正装する機会がある」とは授賞式のことだったんだね。

・司「あのひとが不在の間も、『Knights』は立派に強豪『Unit』として活動してきたのですから」
瀬名は「そうだったっけ?」と答えている。レオが戻る前のKnightsの活動は『デュエル』と『バレエ』くらいかな? たしかにあまり強豪らしい活動してない感じ。

・凛月「紫之創って子は賢いよ、俺よく勉強を教えてもらってるし♪」
凛月あんまり授業出てなさそうだから、1年生の創くんにも教わることがたくさんありそう。がんばって進級してほしい。

『事件発生』

廊下で、新設されたドリフェス『S3』について話している創となずな。

・創「会長さん、ぼくなんかにも良くしてくださいますけど……。『仲良し』なんでしょうかね~、どうでしょう?」
英智も凛月も、創くんを相当可愛がってるように見えるけど、本人には『仲良し』とは思われてないんだね。不憫…。
それにしてもウキウキしてる英智かわいいな。S3が新設されて校内が活気づいて、太神楽やドリームトラベルのことでワクワクしてるのかな。

・なずな「創ちんにとっては、誰でも『いいひと』だろ?」
創くんにはみんな『いいひと』に見えるということかな。それと、良い子の創くんの前ではどんな人も『いいひと』になってしまう現象(※)もあるかもしれない。
(※)「美人社員に社内での写真撮影を頼んだら、みんな見たことないような良い笑顔で写ってて驚いた。これが、美人が日常的に向けられてる顔……」っていう趣旨のツイートを先日見かけた。

・創「『S2以上のドリフェスは、ちょっと大仕事ですしね……参加するのに、よっこいしょって感じになっちゃいますし』
「よっこいしょ」って表現、かわいいね!
ドリフェス、S、A、B…とランクが付けられてるけどいまだになんとなくしか分かってない。それにDDDが何の略称なのかずっと気になってる。私の中では「ドリーム デンジャラス デスマッチ」ってことになってる。


2人の元に取り乱した光がやって来て、レッスン室で倒れている友也を発見する。ドタバタな展開のときのコミカルなBGMなので、深刻さはない。創くんはショックで失神する。

「死んでる……!」

この絵で履いてるのは学校指定の上履きじゃないね。レッスンはこういう体育館シューズみたいなの履いてやるんだろうな。ダンスとかするからね。
友也、ここに運ばれたときのこと覚えてなさそうだし、ダイイングメッセージ「へんたいかめ」は渉が自分で工作したのか。

・なずな「自分だけのものにする的なあれか!」「そういうことをしでかしそうな雰囲気はあったけど!」
渉が友也大好きなこと、クラスメイトのなずなにも知られてる。
こんな恐ろしい想像をするなんて、誰かに言われた経験があるのか?と思ってしまう。なずなは妖精さんだからそのぐらい狂信的なファンがいてもおかしくない。気を付けて…!

・ひとりで友也をお姫さま抱っこする創
Ra*bitsの中では腕力があるほう、と自称する創くん。光だけじゃ友也を運べない、って言ってたから腕力は創>光>友也>なずな って感じかな? すごいな!?


第4話、保健室に着き、過労の友也を寝かせるRa*bitsのメンバー。

・佐賀美「あいつは、教師の言うことなんか聞かんのだけど。天才児は面倒だよな~、無駄に大人びてやがるから」
天才児! 佐賀美先生に言わせれば、渉も「大人びてる子供」と見なされるんだね。オトナだ…! そういやまだ17歳だもんな。車の免許も取れないし全然子供だ。

・泣きじゃくる創
友也が倒れたことに責任を感じて泣く創くん。不謹慎だけどこのモーションめちゃくちゃかわいいね……! 世界の宝だよ……
創くんの泣くモーション

・創「ぼく、責任とって友也くんと結婚します!」
かわいい泣き顔に見とれていたら突然の告白…! そこまで大切に思っていたんだね。友也くんにそばにいて欲しいと、はにかみ屋の創くんがこんなにはっきり言うなんて驚いた。


第5話、Knightsとの合同ステージに遅れて到着した3人。
ステージは美術館風で、衣装も凝っててすごい。Knightsの衣装、怪盗キッドみたいで素敵だね~!
怪盗と言えば、私は子供の頃モーリス・ルブランの『怪盗紳士』シリーズの超人的な活躍をするルパンがすごく好きで、がんばって読んでたよ。変装とかもできる渉のことを好きになるのも当然の流れだったかもしれない。

・泉「立ってるだけでもいいよ、お人形さんみたいにさぁ?」
心配してくれてありがとう、と言われて、憎まれ口をきく瀬名。なずなに「お人形みたいに」とはかなり辛辣だ。

心配してくれる瀬名

・凛月「は~くんがいけないんだ、長い髪の隙間から『うなじ』をチラチラ覗かせて……」「は~くんが俺を誘惑したんだ」
吸血鬼には、創くんが血を吸ってくれと誘惑してるように見えるらしい。貧乏くさい食事をしてることまでバレてる。凛月は勘が鋭いなぁ。パンの耳おいしいよね!
ここで創くんが、自分の身代わりに英智を差し出そうとしていて笑った。でも質素な食事の創くんも、薬くさい英智も、凛月の吸血の対象にはならないみたいで安心(?)。

・凛月「兄が良いものを譲ってくれても、申し訳なくなっちゃうだけなんだけど」
節分祭』のときには、「兄は弟に尽くして当然の生き物」だとか言ってたけど、本心はこうなんだね。やさしいな。

怪盗衣装、みんなかっこいいけど個人的には嵐ちゃんが一番似合ってると思う。カッコよさカンストしてる。オネエでも嵐ちゃんは素敵だけど、やっぱりもったいないと思ってしまうよ。

「騎士さんたちも兎さんたちも!」

第6話、保健室で意識を取り戻す友也。

・友也「(何か近ごろ意識を失う回数が増えてる気がする)」
今回だけじゃなくてしょっちゅう気を失ってるらしい。ヤバい。

・友也「(ふたりきりでデート、みたいな感じだったし!)」
渉とふたりでサファリパークに行ってた友也。置き去りにされててかわいそうだ。日常的に驚かされすぎで迷惑してる様子。

・友也を抱き枕にして一緒に寝ている転校生
始終「変態仮面のしわざか!?」って警戒してるけど内心嬉しそう。転校生ちゃん楽しそうだな。ちょっとアイドルとの距離が近すぎる気もするけど!
友也は、ハプニングにデレデレするだけじゃなく、自分もプロデューサーのように成長したいと悔しがっている。えらいぞ!

『捜査開始』

友也が元気になってRa*bitsのメンバーに挨拶している。

・なずな「おれ、今回はちょっと事情があって飛び飛びにしか参加できないから」
なずな、このとき何してたんだろう?

・創「友也くんは、何もしなくていいんです」「生きているだけで、元気でいてくれるだけで……ぼくは満足です、幸せなんですよ~♪」
創くんに、なずなは「お母さんか」とツッコんでいる。茶化してるけど、ただ生きてるだけで自由のない、お人形だった頃の自分を思い出しているようだ。やる気になってる友也の活動を制限することに反対している。

・友也「演技力が及第点に満たないと舞台には立たせてくれないし」
ヒロイン役だとなぜか役柄が自分にうまくはまると言う友也。なぜだ?

・渉の気球をUFOと見間違える友也
渉、どんだけ遠くにいるんだ。

「お待たせしましたっ、あなたの日々樹渉です……☆」

・渉「頭上にいる私に、よく気づきましたね? これも愛のちからのなせる業でしょうか……☆」
全校生徒に聞こえるような大声で叫んでいる渉。三奇人の名は伊達じゃない。

・渉「さぁ早く、私のいる高みまで羽ばたいてきなさい! 受け止めて、抱きしめてあげましょう!」
友也くんに、自分のいるところまで来てほしい渉。
このときの「と~もぉやぁくんっ♪」のボイスがねっとりしてて、友也くんにいかにもウザがられそう。こういう言い方、あえてやってるのかな。

・渉「『fine』はエレガントさが売りなのでね。私の個人的な嗜好や趣味に、付きあわせるのは心苦しいです」
怪盗役になりたかった渉。たしかに学院のNo.1ユニットが泥棒の役はちょっとダメかもしれない…。でも怪盗衣装着てるfineを想像してみたらみんな似合うよ。白いしエレガントだよ。いけるいける!見たいよ!

・渉「飽きたら捨てますよ、今のところその心配はなさそうですけどね」「あんまり一箇所に留まるのが得意ではないので……。時間の問題、でしょうけど」
友也くんにユニットを大事にしてるんだ?と聞かれたときの答え、ドキッとした……飄々としていて冷たい印象を受ける。逆に考えると、渉がfineにいるうちは飽きてない、とも言えるけど。

「飽きたら捨てますよ」

・渉「私はあくまで、役者! もっと自分自身を見せびらかしたいのですっ、全世界に! 独善的に、この世の愛を独り占めにしたい……☆」
こんなふうに思ってたとは。意外だ。欲張りなところは英智と一緒だね。
「あまねく世界の人々を愛しています」と言い、愛と驚きを振りまいてる渉がほんとは「この世の愛を独り占めにしたい」と思ってるのと、貪欲な人間の代表みたいにも言われる英智がほんとは博愛で学院の生徒たちを愛してるの、なんだか対称的。

・渉「どんな仮面を嵌めても、私は私ですけどね!」「私は、『日々樹渉』を引退しません!」
渉の仮面の下には本当は何が…? って内心怯えてたからこの言葉に安心した。渉は渉。…いや待てよ? 仮面を取った場合の話はしてないな…(疑り深い)

・友也を振り回したことを反省する渉
友也くんが英智みたいに入院したら…と心配していた渉。以前桃李に対しても、「渉は容赦がない」って英智が言ってたね。自分がなんでもできちゃうせいで一般の人の限界が分からないんだろうなぁ。

「私も自分に対して怒っています」(プロデュースコースより)

・渉「ひとに叱られたのは、いつ以来でしょうか?」
佐賀美先生にお説教されたことがちょっと嬉しかったという渉。優秀な子だったからずっと叱られることがなかったんだな。
「これが『叱られる』ということなんだって久しぶりに実感した」と言っている。(プロデュースコースより)

今回のドリフェスで不本意ながら裏方な宣伝係をしているのは、友也くんへの謝罪の気持ちもあったんだね。次の舞台にも出なくていいと言ってる。

・友也「(日々樹部長って、あんなに冷たい目をしていたっけ……?)」
仮面をしている渉の表情の変化に気付く友也。私には変化が分からない。(※Live2Dはたぶん変わってない)


『犯人追跡』

噴水前で光、創、友也がダンスの練習をしている。

・創「動きが激しい曲のときは、髪を結わえておくべきかも?」
と言うものの、転校生ちゃんが髪留めをつけようとするのを全力で拒否する創くん。『サロン・ド・テ』で花の髪飾り付けてたの可愛かったよ! 2winkもよくつけてるし問題ないよ!

・日々樹部長に見捨てられた感じがしてしょげている友也
さっきの渉の話、私は「後輩をいたわってくれて優しいな~」としか思わなかったけど、友也くんは距離を置かれたように感じていて、ため息をついて寂しがっている。人間って複雑。

・嵐「それは恋ね、まちがいないわ」
あ~~この台詞、ここで出てきたのか! ツイッターでめっちゃ見る。汎用性が高い。

よく見かけるスクショ

・嵐「泉ちゃんの憎まれ口は呼吸音みたいなもんだから、聞き流しちゃえばいいの♪」
さすがKnightsの同胞、扱いに慣れてる。瀬名の物言いはトゲがあるから慣れないとちょっと怖いけど、こういう風に言ってくれたら「あまり気に病まなくても良いんだ」と思えるね。ありがとう嵐ちゃん。

ここの光のダッシュするスチル、生き生きしててかわいい。


第3話、ガーデンテラスで一休みする嵐たち。嵐の膝にのってるシャム猫は学院に出没する野良猫かな?

・創「会長さんが『創くんが食べていいよ』って置いといてくれたんですけど」「高級品すぎて、ちびちびとしか食べられなくって」
たくさん残ってるって! マカロン、箱でくれたの? ほんと英智は創くんに甘いな~!てか良いなぁマカロン。庶民には高級な嗜好品なのでなかなか買えない。(※増量キャンペーンのダイヤは生活必需品なので買いました)

・嵐「アイドルって、アイドルだけじゃ成立してないの」「スタッフ、作曲者や振り付け師、プロデューサーなどの大勢の人々によって、かたちづくられている偶像なのよ」
アイドルは自分だけで存在できるものじゃない。しかも、アイドルの言葉どおり『偶像』であって、人の手で作られた『概念』、だ。高校生の時点でそんなことまで気づけるなんて嵐はすごい。

・嵐「愛するのも、愛されるのもとっても難しいことだけど。あんたたちなら、できるわ」
スタフェス』で過去に何かあったことが示唆された嵐。慰霊碑や嵐を愛した人のことはいつ語られるんだろう。


『真相解明』

ステージにいるKnights。連日のライブで疲れてきてる。8日間って長いよね。

・嵐「叱るのって、甘やかすより大変なのよね」「泉ちゃんは、みんなのためを思って……。あえて、憎まれ役を演じてるのよね」
瀬名は認めてないけど、それが彼の本質なんだろうな。意地悪なのは素の性格もありそうだけど。

・泉「いちど完全に壊れてから組み立て直されたものは、もう別物」
レオやゆうくんは過去に「壊れ」てしまって、復活はしたけれど、瀬名が愛してた大事なものは失われたと言う。挫折を知らない自信による強さや、純粋無垢な美しさを愛していたのだろうか?

「そんなのはもうお宝じゃない」

スタフェスでレオが「ひび割れだらけでも見苦しくても、おれは己を肯定する」「亀裂だらけの卵でも、そっから生まれる尊いものがあるはずだ」と、このときの瀬名の台詞への回答のようなことを言ってた。


探偵側のRa*bitsが到着。嵐の嘘や瀬名の意地悪な謎を解明してここにたどり着いた。

・創「ネットの集合知ってすごいんですよ、どんな謎だってたいてい解けちゃいます」
創くんが「かわいいを武器に」校内SNSでほかの生徒の協力をあおいでることに面食らった。したたか…!
奇天烈な名前の【こんにゃく祭】も瀬名が用意した謎の一部だったのか! ぜんぶガチだった、って言われてるけどどんなステージだったんだこんにゃく祭…衣装は?歌は? 気になり過ぎる。

友也くんがビシッと推理を披露してくれてかっこいい。

「それが、俺たちの推理です」

・友也「お客さんたちの視線が、期待が、重たくて怖くて……でも嬉しくって」「やっぱり俺、夢ノ咲学院に入学して良かったよ」
ステージに緊張してるけど、嬉しそうにしてて良かった。元々アイドルになりたくて入学してる友也くんだもんな。ここまで入学の動機がはっきり分かってる子って少数派じゃないかな? 

ところでまだ戻って来てないなずなは、このときどこに行ってるんだ?…と思ったら、最後に「いちどは所属したユニット」「これでもう後腐れはなくなったと思う」と言ってた。Valkyrieの用事だったみたいだね。


エピローグ

【ミステリーステージ】終了後。ステージに残ってひとりでレッスンする友也の元に、怪盗仮面に扮した渉が現れる。ステージには登場しなかったけどちゃんと衣装着てる。
というか毎日このセットを片付けて、設営し直しているの? 一人で…!?

・渉「私はもっとエレガントで、馬鹿みたいなことを言っていても隠しきれない気品がにじみでる感じでしょう?」
ふだんは馬鹿みたいなことを言ってる自覚があるのか……! 道化は演技なんだね。たしかに気品感じる。言葉遣いも丁寧だし。

・渉「哀しいことに、あなたは日々樹渉ではないのです。それを忘れていましたね、だいぶ反省しています」
友也を傷つけたくないから、もう近づかないとまで言っている。

・渉「友也くんの『役者』や『アイドル』の才能は限りなくゼロに近いですから!」「私に比べればね、ほとんどの人間には才能なんてありません!」
「人類は『日々樹渉』と『それ以外』に分けられる」とか言ってる渉。
『薔薇十字物語』では王子さま&お姫さま役をしてたから、友也くんの演技力は渉も認めてるんだと思ってた。

この台詞は、『エレメント』(『地獄の沙汰も』第4話)でのつむぎと英智の会話と似てるね。
「たいていのことは時間をかけてがんばれば何とでもなる」
「人間には自分たちが思ってるよりも個体差はないからね」
私は、人には得意・不得意な分野が絶対あると思ってるけど、プロフェッショナルになった人はアマチュアの人より圧倒的に練習に費やした時間が多いものだと聞いたよ。
自分には才能がないとあきらめる前に、相応の時間や労力を費やしたのか考えるべきかもしれない。
というかまだ友也くん15歳じゃん! これからだよ! 経験が圧倒的に足りないし、体力も知力も演技力も何もかも成長途中だよ。諦めるのは早すぎる。


・おじいさんとおばあさんが男の子を拾った昔話
渉が実の両親の元で育っていなかったことを知ったときは衝撃を受けた。
でもこうして育ててくれた親御さんのことも、周りの人も愛していたと言ってて胸をなでおろした。良いご家庭で良かった……。(葵兄弟やつむぎのことを思い出している)

けれど飽きっぽい『普通』の人の期待に応え続け、結果的に渉は孤高の人になってしまった。
他人から自分の実力以上のことを期待されて、それに応えようと必死になって疲れる……というのはよくある話だけど、渉の場合はそうじゃなかった。芸を磨きすぎてみんなの期待を通り越して、理解できない高みにまで行ってしまった。
芸を習得し、それを見せて喜んでもらうことが渉の生き甲斐だったので、みんなの「期待に応えられなくなった」ことはとてつもなくショックだったようだ。日々樹渉が天才だったせいで物語は悲劇になった。(渉は「滑稽な結末」と言っている)

「みんな、喜んでくれないのです。どうしてでしょう、不思議ですね?」

でもさ、アイドルや芸能人には仕事する上で避けられない境遇だろうけど、「誰かの期待に応えること」を一番の望みにするのは精神的に良くないよね……。ずっと人の目、評価を気にして生きることになる。そんな生き方しんどいよ。
3年生の渉は、他人の評価によらない、自分自身の願いを見つけられているのかな。今の学院生活を見てたら自由奔放で悩みとか無さそうに見えるけど、どうだろう。道化を演じてるしなぁ…。


プロデュースコース『怪盗仮面』2/3の「私の秘密を教えて差し上げましょう! 手品を始めようと思ったきっかけなどいかがです?」で見られる会話は、とても興味深かった。

「この話が真実とは限りませんがね☆」
・「嘘かもしれないし真実かもしれない。私の話を聞いて●●さんが判断してください。私は道化師ですからね、自分から嘘かほんとうか明かすわけにはいかないんですよ」
・「私の舌が紡ぐのはホラ話ですからね。ですが、信憑性を高めるには少量の真実を混ぜるものです。何が嘘で何が真実か●●さんが見極めてください……☆」

なんということでしょう。渉が言ってることは、嘘か真実か分からないのだ。真偽を見極めるのは我々だった…! 
私は渉の言ってることは全部本当で、たまにはぐらかしたり、誤解を招く言い方もするけど、嘘は言わないと思ってる。


てか渉の黒い怪盗衣装ヤバすぎない!? ヤバい。仮面もシルクハットもトゲのある薔薇も、マントの裏地も赤いブローチも金の模様も本当すごい…! 最高オブ最高ってこのことを言うんだね……。
ビジュアルファンブック』によると衣装デザインはイラストレーターNさんだそう。素敵な衣装をありがとうございます!!


エピローグ③、やっぱり片づけを手伝う、と言いだす友也。

・渉「休日は自宅で独り寂しく映画とか観てますけど!」
これだけ聞くと、渉友達マジでいないのか…?と思うけど、奇人仲間もいるし『エキセントリック』で五奇人でお茶をする休日もあったので実際はそんなに孤独じゃないと思う。家族の鳩もいるぞ。

・渉「神さまが手抜きをしまくりの、この現実よりも」
納得いかない現実よりも、「作り手の愛が溢れている」フィクションの世界にのめり込んでいる渉。それで演劇を好きになったのかな。

私もしょっちゅうフィクションの世界(あんスタとか)にのめり込んでるけど、『エレメント』で英智が「人間はエピソード記憶のなかで生きている、フィクションとノンフィクションに差異はない」って言ってたよ。「作り手の愛が溢れてる映画」が作られているのも、それに没入している時間も、たしかに人生の一部だよ。

ところで七夕のとき『ミルキーウェイ』エピローグ②で、渉は英智にこう言っている。
「夢よりも、よほど美しい現実が……いつだってこの世界には広がっている」「それを教えてくれたのも、あなたでしょう?」
英智が「現実」の美しさを教えたのはいつなんだろう。そこのところ詳しく聞きたい。お願いします。


・好きな映画の話で盛り上がる二人
モンティ・パイソンと『バロン』の話かな。モンティ・パイソンを渉は『綺麗は汚い、汚いは綺麗(※)』と肯定してるけど私はちょっとあのシリーズはちょっと……。ああいうユーモアは男性向けっぽいなと思った。渉に共感したかった!
『バロン』は幼少期にテレビで観たけど、内容覚えてない。よく分からない、不思議な世界だなぁと思ってた。もう一回観たいな。
(※)このフレーズはシェイクスピアの『マクベス』に出てくる魔女の呪文らしい。

・渉「後悔もしていません、これでも私は幸せなんですよ?」
幸せって思っててくれて良かった…!

・渉「昨日までは最高だったものが、今日には普通になる」「常に進化し、全力で走りつづけなければ……。その場に踏みとどまることすらできないのです、とても恐ろしいことだとは思いませんか?」
友也くんは『普通』という言葉を、自分を卑下して言っている。しかし渉は「『普通』でありつづけることすら困難」と思っている。
渉は友也くんが第二の日々樹渉になってしまうことを心配していたが、天才じゃないのでそうはならなかったみたい。ホッ。

てか走りつづけないとどんどん置いてかれるこの事実、こわいよね……。
電子機器とかどんどん進化するじゃないですか。買ったときは最新の機種でもすぐに次の機種が出てくる。
私の話をすると、あんスタをプレイするために格安スマホも持ってるけど、いまだにガラケーの民なんですよ。世の中の流れに取り残されてくの、めっちゃ感じる。置いてかないで。

・渉「私は『外れて』しまいました」「普通の人々が暮らす地上から、重力すらも振りきって遠ざかってしまったのです」
渉が他の人に「高尚すぎて理解できない」と言われたのは昔の話なのかな? そのまましばらく経って、「この世から遠ざかっていこうとしてた」のは最近? いまいち時期が分からない。
渉を『この世』に繋ぎとめてくれたのは英智だと言ってる。英智とは長い付き合いらしいけど、英智と渉が親しくなったのは去年のことだよね…
これ、1年前の話なの? 英智に五奇人に仕立て上げられ、敗北したことで『普通の人間の世界』に戻ることができたって解釈でいい? 今のところそういうつもりでいるからね。違ったら指摘してね!

てか「後ろ髪」が比喩じゃなくて本当に渉のポニテ部分だった可能性あるよね? ほら、英智ダジャレ好きだし…(?) 1年前に存在していた、2本目の三つ編みの行方を案じています。

「そこはとても寂しい、人肌のぬくもりのない世界でした」


かわいさ以外に何の取り柄もない友也くんだけど、それでも逃げ出さずに今も演劇部にいられる強さを、渉は認めている。

・友也「がんばりますから、見放さないでくださいね」「あんたが宇宙の彼方に吹っ飛んで行きそうなときは、手を伸ばして、髪の毛の先っぽだけでも掴めるぐらいに……でっかい男に、きっと成長してみせますから」
日々樹渉の髪の毛の先、友也くんに掴めるようになるかな。きっとなれるんだろうな。
期待してます。


ところで渉の昔話は、学院内では友也くんだけが知ってるの?
(2017/03/22追記)渉の左耳側の三つ編みが、今回の怪盗衣装では珍しくほどかれてることにようやく気づきました。「鎖」と表現されることもある三つ編みがないことに、深い意味がありそう。

こっそり見てるなずながこのときの渉の笑顔を「友ちんだから見つけられた宝物」と表現してるから、こういう素の顔は普段クラスメイトにも見せないんだろうな…。知ってるとしたら三奇人の零と奏汰ぐらいかなぁ。
皇帝である英智は『左手の道化』がこんな過去を持っていることや、自分が渉をこの世に繋ぎとめたことを知ってるの…? どうなの? そこのところ非常に気になります。


いや~今回もものすごいストーリーでした。日日日先生ありがとうございます。
と、日日日先生のツイート見に行ったら、書いてるときにぶっ倒れたとつぶやいてた。大事な…!お体が…! いやもうほんとお大事にしてくださいね……!!

『怪盗VS探偵団』、今後友也まで頑張って取りに行きます。

↓ご感想くださったかた、ありがとうございます~! 楽しんでもらえてて良かったです(^◇^)♡
投書箱



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