書き下ろし短編小説『Lionheart』感想

※ネタバレしかない


『Lionheart』は、あんスタ公式ノベライズ3巻、『皇帝の帰還』巻末に掲載されている13ページの短編。レオと過ごした日の回想や、レオへの思いが瀬名泉の視点で語られている。

日日日先生のあとがきによると、追加キャラがメインストーリーに登場しないのが寂しいので「書き下ろしでちらっと顔見せ」させたらしい。
そういやこの本、表紙はKnightsだけどほとんど出てこないね。移籍がどうのともめてるところでちょこっと名前が出てくるぐらい。


Knightsが表紙だから「帰ってくる皇帝ってレオ?」って勘違いする人がいそう

去年のイベントストーリーを読めてないからメインストーリーと『プリンシパル』ぐらいでしかKnightsのこと知らないんだけど、今の段階での感想書いとくよ。『デュエル』とか『王の騎行』を読んでないからトンチンカンなこと言ってるかもしれない。

ハピエレさんは早く過去イベ読めるようにしてくださいね…! 私自身困ってるし、友達にあんスタをオススメしづらい。 (※7/25追記:過去イベントの復刻がいよいよ始まるらしい! 待ってたよ…!!)

Lionheart(ライオンハート)って?


“lionheart”は「勇敢な、大胆な」という意味の英語なんだけど、なんでこのタイトルなんだろう? レオがLeo=ライオン ってことでつけたのかな。
生徒別ストーリー第2話でレオが「騎士は堂々と、誇り高く! 卑劣に、大胆に!」とは言ってるけど、レオ自身はそんなに勇敢な人だった印象がないな…? 無鉄砲な感じはするけど…。

いや、そもそもこれは瀬名の視点の話だし、ラストで「…歩いていく。(略)血染めの荒野を、たとえ独りぼっちでも。」と語っているところを見ると、このタイトルは瀬名の心を表現してるのかな。瀬名の心とレオでダブルミーニングかな。


瀬名泉にとってのレオ


このストーリーは一見、瀬名がレオを「あのアホ」「こいつ」「あいつ」と読んでて、バカにしてる感じの文面。
だけど、「あいつは他人の気持ちをまったく考えないけど、誰かを罵ってるところは見ない」とか「どんな悪人にも、どこかしら輝きをみつけてしまえるやつ」とか言えるところを見ると、実際はレオのことをよく理解してて、ある程度尊敬もしてて、その上でこういう扱いをしてるんだろうなぁ。
「俺みたいなひねくれものさえ『愛してるよ』って肯定してくれる」というところでは、ん~さては瀬名、レオのこと好きだな…? と想像してしまう。


モーツァルトが嫌いなレオ


ふたりがモーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークのことを話題にしていたので、この曲を聴きながら読んでみた。 (Wikipedia ←このページで試聴できるよ)

レオはモーツァルトが「嫌い、いや、もしかしたら羨ましいのかも」と瀬名に言う。うーん、どういうことなんだろうな~? 金のために作曲できる、生活のための作曲でも名曲が書けるのが羨ましいということだろうか。
きっとレオの霊感<インスピレーション>はもっと繊細なんだろうな~、ライブで敗北したとき“メロディが消えていく…”って言うしね。

作った曲に『ひとつのちいさな瀬名泉』と付けてカセットテープを渡すレオ。
カセットテープってところがニクいね。なんかおばちゃん、感慨深いわ。現代の高校生たちは、見たことないんじゃないの…? せないずは受け取り拒否しないので、カセットデッキ持ってるみたい。
ところでこの曲名は何なんですか。レオの愛情表現だと受け取っていいでしょうか。

あと、引きこもる前に、すでに「家族のために、おれなんかいないほうがいい」と言ってるレオくん、家族との関係がうまくいってないんだろうか。思わせぶりだ…。


レオの不登校


2年生の春休みから不登校状態になっていたレオが、引きこもって自宅にいる様子が描かれている。あの、いま「わははははは☆」とか言ってる明るい彼が、ごはんも食べず弱っているのは、読んでるこっちもつらい。愛らしい妹ちゃんも泣いてる。つらい。それでも震える体でルカちゃんを守るため顔を出してきたレオくんのガタガタよれよれの姿がまたつらい……。ウウッ…(泣)

レオが何もかも放り捨てて逃げたこと、瀬名は「怒っているし、幻滅もした」、「情けないお兄ちゃんは…(略)…早めに死んじゃったほうが清々する」とまで書いてある。レオに心底失望して、呆れているのは、それほど期待、信頼してたことの裏返しなんだろうな。


瀬名のiPodとレオ


レオの家から、砂浜を通って帰る瀬名。
iPodに入っている、自分の音痴だったときの歌声とレオの「おまえの声は綺麗だ、大好きだっ♪」という声を聞いている。それを瀬名は“青春の残響”と呼び、「レオの曲が好きだった」、「レオの曲で歌えることが俺の幸福だった」「生まれてきて良かったと思えるぐらいの青春」とも書いている。

レオが哀しみに溺れ、(おそらく英智の)悪意によって心を折られていることに失望しながら、それでも瀬名はレオの残した“愛の旋律”(※)を抱えて、レオの代わりに決闘に赴こうとしている…ここでこの物語は終わる。
※私が腐女子で勝手に愛とか言ってるわけじゃない。このストーリーに本当にこう書かれている。


さっき私、「さてはレオのこと好きだな?」とか推測してたけど、それどころじゃなかったね。瀬名めっちゃレオくんのこと大好きじゃん…!
いや~せないず、レオくんをこんなに大事に思ってたんだね…! 普段あれだけゆうくんゆうくん言ってるから、他の人には全然興味ないのかと思ってたよ。
あんなに普段ツンツンしていながら、実は内側にこんなに熱いパッションを秘めてたなんて驚いたよ…。これは仮リーダーも引き受けるよね…。(Knightsの3年生は瀬名しかいないから、リーダー・レオが不在の間、瀬名がしぶしぶ仮リーダーを務めてるのかなと思ってた)
この本が発売された直後、KnightsPがめっちゃあらぶってたのも納得。これは大事件。


というかそれほど執着してるように見えなかった(※私には)レオに対してすらこの感情だから、ゆうくんとの過去回想やゆうくんへの想いを瀬名視点で書いたらとんでもないことになるんじゃ?? あぁ、読みたいです。



ところで英智は、レオに一体どんな鬼畜な所業をしたんですか?

へし折られた、とか、欠けて歪んで壊れた、とかひどい表現がずらずら書かれているけど…。英智の悪逆非道な行い、知りたいなぁ。(待ちきれないという顔)


意見をどのくらい見てくれるかは分からないけど、巻末のURLのアンケートに「日日日先生のあんスタのノベライズをもっと読みたいです」って意見を投函してきたよ。マジで、ほんと、よろしくお願いします。





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