あんスタ公式ノベライズ4巻『歌声よ天まで届け』 感想

9月15日発売のノベライズ『歌声よ天まで届け』の感想だよ。英智の出番が多くて嬉しい。先生ありがとう。
巻末の書き下ろしについては別記事にて。 (3巻の感想はこちら

※ネタバレしかない。省略も多いです。
※かなり英智贔屓

表紙はUNDEAD
今回も日日日先生のメッセージ入りポストカードが欲しくて、未来屋書店さんで購入。
ポストカードは本の表紙と違ってロゴの位置が左下(零の膝あたり)なので、羽風の脚がよく見えます。ありがたい。ふだんアプリ内では上半身ばかり見てるけど、こうして全身見えると身長178cmの説得力が増すよね。スタイルいい。

本の内容はアプリのメインストーリーの第95話からラスト、第134話まで。



今回もすごい! キャラ描写


ノベライズの一番の魅力は、アプリ(イラストやストーリー)だけでは伝えきれていない、キャラの詳細な描写だと思う。全あんスタプレイヤー200万人に読んでほしい。
名画に描かれる貴婦人じみた、どこか古風な美形である。古き良き少女漫画を想起させる長い睫と、双眸のなかで無数に輝く光芒。
P.37(鳴上嵐)
あんスタの子たち、みんな顔がいいからイラストではあんまり差がないような気がするんだけど、その中でもこうして「美形」とハッキリ書かれるあたり、嵐がかなりの美しさであることが分かる。

俗世に触れずに今まさに魔界か地獄から召喚されたような、非現実的な美貌。
P.41(朔間凛月)
兄の零だけでなく、凜月も魔物のような独特の美しさだと描かれている。

天上の音色が鼓膜を震わせる。悩める生者に託宣をくだす天使のように、――
P.122(天祥院英智)
英智の登場シーン。容姿だけではなく声まで描写してあるので、アニメのワンシーンを見ているかのように感じる。(CV.緑川光で脳内再生してください)

これまで私が見たことがないぐらい強く正しく善良だ。子供たちが夢見る、理想像そのもの。甘やかな童顔。傷だらけの指先や腕に勲章のように貼られた絆創膏と、包帯。
P.128(守沢千秋)
千秋は童顔……! 童顔なんですね! ズルい。いったいいくつ武器を持っているんだ。

大海の化身のようだ。人間味がないとすらいえる。美しくはあるのだけれど、コミュニケーションが成立する気がしない。(略)――遠い昔に人類と枝分かれしたよく似た別の種族のよう
P.134(深海奏汰)
奇人の中でもひと際謎が多い奏汰くん。得体のしれなさが容姿にも表れている。
奏汰くんは他のキャラとは瞳の描き方が違う気がする
異様に派手で独創的な見栄え。周りに咲き誇る薔薇が一時的に人間の姿をとったみたいに、華麗である。
P.240(日々樹渉)

自ら輝くような、美形だ。その瞳も、見ただけで石化しそうな魔力に充ち満ちている。
P.303(日々樹渉)
たぶんあんスタ界でトップレベルのビジュアルを持つ、日々樹の描写。仮面をつけて隠し、ここぞというときに外したりと、自らそれを武器として使うことも心得ている。空蝉の術みたいなのも使う。あんスタがバトル物だったらたぶんかなりの強敵になってる。日々樹の「魔法」はアニメで映えそう。


気になったところ


・P.28 TS――『Trickstar』の頭文字を象ったネックレス
あのトリスタのネックレス、やっぱり「T」と「S」をモチーフにしてたのか。あんスタの「あ」にもわざと寄せてるんだと思ってるけど、どうなのかな。

・P.30 (朔間零について)一切の気配がない。足音も体臭も何もない、影の擬人化のようだ。

零って体臭無いの? 勝手に、めちゃくちゃイイ匂いがするんだと思ってた…。スマホ画面から漂ってきてない? でも美人な上にイイ匂いがするとかヤバ過ぎるから、あえて消しているのかも。

・P.34 何であんなにやる気がないのだろう?
羽風がライブやレッスンに参加しないのは「自由奔放でマイペース」「厳格な家庭で、縛られることを嫌っている」っていうプロフィールだから納得してたけど、理由がこれからもっと詳しく語られるのか?

・P.43 2年A組には大人しい優等生、B組には制御不能な問題児が集まっているという噂

B組の問題児って晃牙しか思いつかないけど…? でも晃牙も、ちょっと言動が乱暴だけど日直とかちゃんとやるからえらいよ。凛月は居眠りで留年してるから問題児と言われても仕方ないかも。
あとは弓弦とか嵐か。彼らは問題児には見えないけど、実は喧嘩が強いし他の人の言うことを聞かない感じするから厄介か。みか君も特殊だからコントロールは難しそう…。真緒くんぐらいか、先生の言うこと聞いてくれそうなの。担任の先生、ご愁傷さまです。

2-A
2-B

・P.74 敬人がやさしい

紅月のメンバーと行動をともにしながら、まだ悩んでいる真緒くんへアドバイスするシーンが「父のように兄のように」「愛する我が子にそうするように」とか書かれている。敬人がやたら優しい。やだ…惚れる。
「俺のようにはなるな、俺のできなかったことをしてほしい」と言っているが、何を後悔しているんだろう。なまじ仕事ができるから、何もかもを引き受けて、自分の願望を押し殺して生きてきたんだろうか。

・P.81 闇にまぎれた遊星を…

「遊木真」の“遊”は、遊星(=惑星)から来てたのか! Trickstarのメンバーは、「スバル」「北斗」と星に関する名前が揃ってたから、ゆうくんと真緒くんの名前も気になってたんだ。それとも先生のこじつけ? 初めにユニットありき、じゃなくてキャラを作ってからそのあとユニットに振り分けていったらしいし。

・P.159 大事なひとの帰りを待ち望む、未亡人のように

英智の右手の敬人が、未亡人にたとえられている。これでは戦地で横に並んでいる「左手の人」、日々樹と比べて劣勢みたいじゃないか。頑張れ敬人。

・P.227 「放送委員会って諜報組織か何かなの?」

準決勝の舞台が講堂に変更されたという情報を、放送委員ならばすぐに把握できて当然だという空気。一見ここのやりとりはジョークかなにかみたいだけど、本当に委員会はお遊びじゃなくて技能集団なんだね。『エレメント』で英智が語ってたように。カワイイと愛でていた忍くんまで諜報活動に長けてるなんて…何だかちょっとこわくなってきた。(ヒント:忍者)

P.228、253 恋人か新婚さんみたいにいちゃいちゃするスバルとしののん

スバルとしののんは一体なんなんだ。見せつけてくれるなぁ。

P.233 成長したRa*bitsと戦えるのが嬉しい

後輩たちに背中を追われながら、最前線を突っ走る。生徒会長もこんな気持ちなら幸せじゃん、と、英智に共感を抱くスバル。DDD開催の理由はこれだったのかもしれない。(※あとで他にも理由が出てきた)

P.256 神に祈る修道女のように語るなずな

修道士じゃなくて、修道女か! でもなずななら…そうだな。わかる。(納得)

P.305 「私はまだ変身を2回残しています!」

仮面を外した日々樹の台詞。変身といえば、先日の『エレメント』の一年前の姿、五奇人衣装を思い出す。でもあれは過去の姿だから、これからあの姿にまた変身するかどうか…?
2回の変身は「五奇人の姿」と「fineでも奇人でもない素の渉」ぐらいしか思いつかないんだけど、どうかな。

P.308 いちいち、仕草が何だか色っぽいというか――不思議な妖しさがある

一部プレイヤーに“fineのお色気担当”とか言われてる弓弦。私も『プール開き』のバナーとかでそう感じてたんだけど、色っぽいのは公式設定だったのか。なら仕方ないな(?)。

P.325 聖母のように真緒を支える日々樹

さっきからなぜ女性らしさを男子高校生に見出すのだ。だが分かる。

P.329 「天祥院にも、どれだけ苦しくてもつらくても、こうするべき理由があったんだろ?」

日々樹同様、佐賀美先生もすべてを見通して真実を我々プレイヤーに教えてくれる人だと思ってる。

P.362 アイドルは、偶像という意味だ。信仰されなければ、(略)単なる木くずか石くれ

夢ノ咲のアイドルたちは、まさに“偶像”となっていて、もうほとんど信仰されてると言っていい状態になってると思う。未来の教科書とかに載る。


天祥院英智について


今回も英智が出てくるシーンに注目して読んでた。

P.122 光の角度のためか、さながら幽霊のようにその足下には影が存在しない。

浮世離れした美しさの英智をまるで幽霊のように描写してるのかぁ。すごいなぁ。とさらりと読んでしまったけど、コレ、……英智、比喩じゃなくてほんとに死んでるフラグだったりしないよね……? いやだよ!

あと、なんで咳き込んだシーンの地の文に、「演技かもしれないけど」って書かれてるの…? どういうことだ転校生ちゃん。病弱なのが演技だとしたら…いや、演技であっていいはずがない、あの性格もあの体だからこそ育まれたものだって、日々樹渉が言ってた。私は日々樹の言葉を信じる。


P.126 「僕への怨みを原動力にし、餌にし、高く羽ばたいてくれるなら喜ばしいかぎりだよ」

英智が、(一部プレイヤーに嫌われるほど)ひどい表現を使って人を挑発するのは、こういう狙いがあるのかもしれない。でもアレが英智の素でもイイ。

P.127 「そいつは無垢な少年の夢を喰らい、己のちからとして取りこみ貪る夢魔だ!」

ホッケ~をたぶらかそうとする英智のところに、突如現れた守沢千秋。
コレ、ほんとめちゃくちゃ核心を突いた台詞だと思う。英智の特殊スキル(?)は吸収系で、それゆえ貪欲にいろんなアイドルのチカラを求めるんだよね。きっと。

余談だけど夢魔ってここでは「夢に出てくる悪魔」ぐらいの意味で受け取っていいんだよね?

私は夢魔=淫魔(サキュバス・インキュバス)的なものとしか想像できなかったから、「千秋ってばステージで突然なんてことを言いだすんだ…!?」と困惑した。Wikipediaにもそう書いてあるし。

・P.129 赤い糸で結ばれた、運命の恋人を見るみたいに。(…略…)ちょっと動けばキスしてしまいそうな至近距離で、両者は相対している。

・P.152 英智さんは恋人にしかゆるされない距離まで千秋さんに顔を寄せると、頬ずりするような動きをした。
千秋と英智の描写。あぁ、あるよね~映画とかで。宿敵同士が至近距離でにらみ合うの。アレ威嚇してるのかな。
なんて平静を装いつつも私の中のフジョシ心が「おっ? いまキスって言った?」「えっ英智が頬ずりを??」と興味津々だ。(むしろ中学生心) 
アプリのメインストーリーは台詞だけだし、こんな描写なかったぞ。行間でこんなことが起きてたのか……。あんさんぶるスターズこわい……。日日日先生こわい……。

P.146 「あらゆる権謀術数を講じて己の目的を達成する策略家という印象」「禁じ手も躊躇わず用いる、手段は選ばない」
私、こういう“目的のためには手段を選ばない”って人が大好きなんだ。憧れなのかな。自分ができないから尊敬しちゃうのかも。
ところで英智、大人の世界に対して「お偉方の権謀術数にはうんざりだよ」とか言ってたけど、自分が学院内で権謀術数を練るのはいいのか。そうするしかなかったのか。
「卑劣な策を弄してでも勝ちつづけるしか術がなかった」

P.152 料理の皿を見るような、非人間的な捕食者の瞳

冷たい表情の英智、サイッコ~にイイね…! 千秋でなくとも「いいぞ! 悪の親玉らしくてとてもいい!」と騒ぎたくなる。

P.260 「僕はまちがっていない、今でもそう思うよ」「そのことを後悔はしない、たとえ最終的に断頭台にかけられようとも」

ギロチンにかけられる覚悟をもって、あらゆる苦痛を受け入れて、夢ノ咲を変革するために『皇帝』となった英智。つ、つらい……。ここまで結構正直に言ってるのに、学院内でこの気持ちを理解してあげられる人ほとんどいないんでしょ? たぶん日々樹ぐらい。孤独だ。“玉座の孤独”って形容してたもんな。

P.262 「あなたは、決して『悪』ではない! 『正義』であるのに暴虐をふるい、他者の涙を夢をすべてを貪り喰ってしまう!」

英智は悪ではない、と言う日々樹。日々樹はいつも真実を見て語ってくれる、私はそう信じてる。(根拠のない信頼)

P.263 「君はメフィストフェレスのようだねぇ、たまに恐ろしくなるよ」

…と思いきや、英智は日々樹を恐ろしく思ったりするのか…。(頭を抱える)
英智が尽きぬ欲望を満たそうとするファウストで、彼が魂を代償にして契約した悪魔・メフィストフェレスが日々樹なのか。ファウストの物語、全然詳しくないんだけど、メフィストフェレスは密かにファウストを操ろうとしているとか書いてあるぞ。ヤバい……。ゴクリ

P.263 日々樹の髪をつかむ英智
ここ、英智がホッケ~のことで日々樹を責めてるシーンなんだけど、すごくドラマティック!! 「愛を囁きあう恋人めいたふたり」とか書かれてる。
アニメ『少女革命ウテナ』な世界観で再生されました。ふたりは少女漫画だよ。

P.281 「僕は、少年漫画にでてくるような都合のいい悪役じゃない」
英智くん、少年漫画も読むんだ…!? そっか、ミズハノメ先生が漫画家目指してたもんな、漫画も嗜むよな。『WANTED!!!』で天祥院財閥のエンタメ分野を任されてるとか言ってたし。
芸能・映画・ゲームなどの部門を運営・管理している英智

P.291 「僕を裏切った罪は、万死に値する」
この尊大な台詞がたまらないよ。英智~! 私も断罪して~!(←うちわ)

P.292 「(…略…)それを踏みつぶし、飲み干すことで、僕は最大のちからを得られる。そのための【DDD】だ」
ここでついに、【DDD】開催の目的が英智の言葉で語られた。

私は最初アプリでメインストーリーを読んだとき、正直「病弱な英智くんに対して、主人公みたいなTrickstarやほかのユニットがみんなして寄ってたかって体力を奪うなんて…! 英智くん入院しそうとか言ってるじゃん! あんな戦略、卑怯じゃない!?」…とも思ってたんだけど、よく考えたら「でもわざわざDDDを開催させたのは英智本人だったな…? ま~最後は英智も心底嬉しそうにしたから、結果オーライか~」ってなって、よく分かんない状態だった。

英智の目的はDDDで勝ち登ってきたアイドルのチカラを喰らい、より強大になることだったのか。なんだかバトル漫画みたいな展開になってきたぞ。

彼のスキルは相手の能力吸収系で、しかも限界がないから、「あらゆるものを喰らい尽くす、ブラックホールじみた食欲」と表現されてるね。(スキルというファンタジーな解釈をあたかも公式設定かのように語るよ) 

これまで何度も、日日日先生が英智の行為を「食べる」ことになぞらえていたのは、英智が相手のチカラを咀嚼し、消化してからだに取り込んで自分のチカラにする様が、まさに食事と等しかったからなんだね。よ~~やく、納得できた。フゥ。

P.318 よだれを拭うような仕草をして、(略)今にもこちらに襲いかかって食いついてきそうな、怪物そのものである。

理性のたがが外れかけ、Trickstarに飛びかかりそうな勢いのクレイジーな英智。どうしたんだ? 喰種か!? 脳噛ネウロか!? いいぞ!(←これは千秋)
あぁ、『ミルキーウェイ』のエピローグのところも、ノベライズで読みたい…。あのシーンも、英智がハイになってたからすごいことになってたはず。あの台詞と台詞の行間を描写して欲しい…!! 先生!! 頼む!!!

・P.319 色白の頬にほんのり朱色

英智が色白なのは知ってたけど、こうして明記されるとうれしい。

P.332 (このひと、華奢に見えてわりと逞しい

英智の身体を支えて触れているスバルが、英智をわりとたくましいと思っている。
親愛イベントで「ふふ、案外華奢じゃないだろう?」って言ってるの、見栄かと思ってたけど本当だったんだ…!
こうなると、「こう見えて僕はけっこう肉食」という台詞も本当かもしれない。…いや、「ハンバーグが好きとか言っても幼稚園児ぐらいしか食べれないんじゃないの?」って思ってたんだ。でも、えげつない量食べるのかもしれない。

P.334 「僕は、見てみたかったのかもしれないね。奇跡を」「この世に奇跡があるのなら…(略)…僕もこの世界を、運命を愛せるかなと……」

「僕はね、ただ単純に……アイドルに、なりたかったんだ」
ここで更にDDD開催の真の目的というか、英智自身も巨大な欲望の下に隠してた、気づかなかった本心みたいなものがあらわになった。神を呪い、猛烈に「アイドル」に憧れてきた幼き日の英智。その内なる男の子の願いが、高校生となった英智を怪物にしたのだろうか。

唐突ですが、浦沢直樹『MONSTER』パロをあんスタで見たい。ヨハン役を英智でお願いします。(フリー素材です)


P.341 彼は、己に憧れてくれる存在の前では――(略)理想的なアイドルになれる

英智にとって桃李の存在がどれほどありがたいか。桃李のような子がいてくれることが、英智の最大の願いと言えるのでは。英智が(命が危なくなるかもしれない)延長戦に出ることをせず、棄権するという選択肢を選べたのは、桃李のおかげだと思う。

P.347 桃李の頸動脈に食い込む英智の指、受け入れるように目を閉じる桃李

延長戦を棄権するかどうか悩む英智がこういう行動に出たのは、自分やfineの敗北する姿を桃李に見せたくないという思いからか。英智を信頼し、内心恐怖を覚えながらも優しく笑う桃李は聖人か。尊いな……。(もっとも、実際はfineの敗北を目にしても打ちのめされたりしない芯の強い子なんだけど)
桃李のこと、最初生意気なお坊ちゃんだと思ってたのに、最近どんどん愛しくなってるよ。

P.349 加点方式に表れたドリフェスの基本理念と人間賛歌

加点方式から、「アイドルであることを決して否定しない」という基本理念を読み取れる転校生ちゃんの読解力すごい。英智たちが制定したドリフェスのルールが、人間、人生の素晴らしさを讃えているなんて震える。
関係ないけど人間賛歌と言えばジョジョだね。

P.351 英智の手をとる日々樹、はにかんで会釈する英智

転校生ちゃんは「彼らの仕草の意味はまだよく分からない」と言うが、私も分からない。敗北した皇帝陛下に変わらぬ忠誠を誓うという意味かな?

以前、キスの場所によってその意味が異なるって聞いたから、ここで日々樹が英智にした「手のひらにくちづけ」の意味をググってみたけど、んん~~~?? ちょっとこれは……フジョシ視点以外で見ることができませんな……。深い意味などないのか、いや、でもわざわざ仕草に意味があるようなことを転校生ちゃんが示唆してるしな……。(険しい顔)先生からフジョシへのサービスなのかな。

P.357 意地悪な継母か女王さまめいた英智

女性にたとえられるシリーズ、英智編。(勝手にシリーズ化)
意地悪な継母が英智だったら、プリンセスめちゃくちゃ苦労するだろうな~…。ごめん、私は継母を応援するね。

P.359 「スポットライトが黄色く見えるよ♪」

よく分からなかったのでググった。疲れやストレス、貧血が原因で視界が黄色く見えることがあるらしい。

P.361 「心から言えるよ、君たちに会えてよかった」

スバルに抱きつかれ、たっぷり頬ずりされる英智。千秋みたいに嫌な顔されたりせず…良かったね英智。ホッ。英智が喜んでいたら私たち全世界5万5千人の英智Pもうれしいよ…!(200万人を36で割った)


赤ちゃんや子供の比喩


今回この本を読んで気付いたのは、赤ん坊や子供に喩えられている表現の多さだ。

P.76 生まれたての赤子のような無表情 (敬人)

P.109 生まれたての赤ん坊みたいな笑顔 (真)
P.123 両手で頬を支える、愛らしいとすらいえる仕草――(略)――子供の所作 (英智)
P.153 ヒーローごっこを楽しむ幼子のように、わくわくした顔 (千秋)
P.258 お気に入りの玩具で遊ぶ幼子のよう (英智)
P.263 癇癪を起した子供みたいに (英智)
P.317 無邪気にはしゃぐ子供みたいに (英智)
P.331 ある意味ではとても子供らしい意地 (英智)
P.335 ちいさな男の子のように (英智)
P.355 悪戯をやり返した子供みたいに(英智)

いろいろあるね。というか、こうしてみるとほとんど英智についての描写だったね。(今きづいた)

『皇帝』、統率者でありながらやたら子供みたいに振る舞ってしまうのは、英智の心の一部が子供のまま、成長できてないのかなぁ。 『エレメント』で、家の人に愛されてるとは思わない、ってこと言ってたもんな。


瀬名泉による“ゆうくん拉致監禁事件”の真相は?


DDDの開催一週間くらい前から、ゆうくんが瀬名に「拉致監禁」されていた事件。
これ、実際は何が起こっていたんだろう。

私はメインストーリーを初めて読んだ時点では、司くんみたいにトリスタの子たちの言い分を鵜呑みにしてた。でも先日のイベント『真夏の夜の夢』で、「ゆうくんを守るために、憎まれ役も買って出た。…悪役でもそばにいたかった」とか言ってるのを見て、ようやく違和感を覚え始めた。最近です。


どうもいままでゆうくん側の心情ばかり想像していたけど、こんなふうに「瀬名泉はゆうくんを愛するあまり監禁しちゃうようなアブないヤツ」と思わせるのはミスリードだったんですね…!? 


転校生ちゃんが地の文で「拉致監禁? そこまでやるか?」とか「Knightsの面々は平気な顔で卑劣な犯罪を見過ごしたのか?」と心情を述べている。そう書かれると、それが誤った認識のような気がする。


嵐は、瀬名のやったことを知っていながら「アタシもね、強引なのは嫌いなのよォ?」「かるく暴走しちゃってるの」と言っている。これだとまるで、瀬名の所業がそこまで重大な犯罪だと思ってない感じだ。事実、犯罪ではなかったのでは? 真緒くんに糾弾されて「(アタシたちを悪者にして…)」と舌打ちしているあたり、どうもそういう感じだ。瀬名が弁解しないから真相が明らかにならなかったけど。


ゆうくんが閉じ込められていた防音練習室の内部は、(外部に出られないこと、通信手段がないことを除けば)至って快適そうな居住空間になっていた。美味しそうな食事も用意してくれていた。瀬名泉に「あ~ん♪」もしてもらえる。めっちゃいいよね。私そこに住みたい。家畜の安寧貪りたい。(進撃の巨人)


本当は、この頃おかしかったのはゆうくんで、瀬名はゆうくんを守るため、救うために奮闘していた、のか……?



・P.89 それでもぜんぶ泉さんのせい、みたいに責任のすべてを彼に委ねるのは、何だか奇妙な感じがする。(…略…)どこかが変だ。 

・P.202 監禁されていたというのに、その気の抜けた態度は異様ではある。無邪気すぎる――
確かにゆうくん、「顔面を壁にぶつけてグチャグチャにつぶす」と脅してきたりするし、今思えば全然普通じゃないな…。いま我々が見ている彼の姿は、笑顔は、偽りなのか……? 遊木真とは何なのか……?
ゆうくんの過去や問題もいずれ詳しく語られるのを待ってます。


おわりに


こうして、『青春の狂想曲』から始まったメインストーリーのノベライズは、この第4巻で完結。延べ1200ページを超える大ボリュームだ。
1~3巻が約280Pだったのに対し、第4巻は約380Pと大幅にページが増え、分厚くなっている。
そのせいか4巻は、当初8月12日発売予定というお知らせがあったのに約1か月刊行が遅れた。それとも他のお仕事が入って予定がずれたのかな。体調不良の噂もあったけど、大丈夫でしょうか。

日日日先生、お疲れさまでした。

先生の紡いだ文章から、笑顔をたくさんもらいました。ノベライズを読んでなかったら、今ほどキャラの魅力に気付いてなかったし、ゲームもここまでやり込んでなかったと思います。本当にありがとうございます!!

先生にはこれからもあんスタのシナリオをいっぱい書いて欲しいよ…。イベントストーリー全部ノベライズにしてほしい。全部が無理なら日日日先生作のだけでもお願い。書籍化が無理なら電子書籍はどう? 買います。


ここに書いてても届かないので、webアンケートも投稿してきました。この思いよ天(編集部)まで届け…!





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